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[左右26cm]
拾った状況から見ても、この石はとても長く川底の土に埋まっていたようです。
主峰の右側に軟らかい曲線があります。左に降りてくる曲面は実に柔軟です。
前にも書きましたが、この矢合川は雨期以外は、まことに緩慢な流れしかありませんので、瀬田川石のように急峻な流れで石に曲線・曲面が出来るとはとても考えられません。
しかし、矢合川石No.1・矢合川石No.2と、この石のような石が現実にあるということは、これが出来るために、太古のこの辺りに急峻な流れの川があった、と考えるべきです。
つまり、最近に割れた石でない石ならば、全ての石たち全員が太古を経験しています。
そんな太古を経験し、私の家に来てくれたこれら石たちと一緒に暮らせるのは幸せです。
なにしろ、私たち人間の生涯はとても短いですから…。