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[左右17cm]
この石の梨地肌は、瀬田川石に似ていると言うより、庄内川の梨地肌に似ていると私は思っています。
何故ならば、これも土中から掘り出した物なのに、ワイヤブラシでほこりが全く出なかったからです。
こうなりますと、矢合川には、瀬田川石に似た質の石と庄内川石に似た質の石があると言う妙なことになります。
例のハロゲン水素酸に反応する物質はどんなものか興味が出ます。
さて、写真に見られるように、先ずは文句ない山形石ですが、背面の右奥が出っ張り気味で、何だか落ち着きません。
本文の逃げの項目で[人は風景に取り巻かれている]と言う感覚が基本にあると表現をしましたが、[風景に取り巻かれている]感覚は、石の向こう側(背面側)にまで及ぶものらしいとなります。
であれば、逃げのない石が望ましいとする姿勢は、石を好む者として思いのほか大切なものと言わざるを得ません。
お互いに、心しましょう!