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[左右33cm]

 

本文で写真35【久遠】として載せています。

 

拾ったのは又も例の吉根橋下流左岸です。

 

これを拾った頃のこの河原には、累々と石がありました。

 

前にも触れましたが、この石を拾ったあとから採石業者によって石はどこかに運ばれてしまいました。それらの石は恐らく建築の材料になったと思います。

 

きっと素敵な石が沢山あったでしょうに…。

 

この石は切断しています。石の切断をすることで一番困るのは、切断した後の格好が[貧弱に感じる]ようになることです。

 

切断は欠点の無いように切ります。欠点がなくなると優等生的になり、時にそれは魅力を失うことになるかも知れません。

 

しかし、この石は好ましい[存在感]を残していて、良かったと思っています。

 

正面から見た変化の具合も助けになっています。

 

これは質が色々混じり合った部分が表に出ているからでしょうが、これら諸々の要素の助けを得て、この石【久遠】は、一人前の[存在感]を持つようになったと思っています。