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[左右19cm]
本文に写真29【枯れ瀧】と銘じて載せています。
揖斐川の石なので質は青を基調にしている筈ですが、どういう変化がこの石の表面に起きたのでしょう、濃い茶色をしています。
この茶色の感じは石全体にあります。
他の揖斐川石でこの傾向を余り見ませんが、不思議に揖斐川の石だと感じます。
他の川でも言えることですが、川の特色は単に色だけのものではありません。
どの川の石でも、不思議な雰囲気のようなものに特色を感じ取れる要素があるからでしょう。
この石は探石を始めて最初の頃に拾っています。
名古屋にあった或る水石の店で、ある先輩に『こんな石を拾うようでは駄目だね』と云われて、家に放置していましたが、日を経るに良さが分かるようになり、現在、家では上位になっています。
何故『良くない石だ』と云われたか、今でも不思議です。
この先輩の発言は、これからという若手を育てるには向かないものでした。