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[左右23cm]
大垣市の、例の[川崎さん]に譲っていただいた石です。
[石は台を付けなく立つのが一番大事な事である]という条件を主張する人がおられます。要するに座りが一番大事だと言う事らしいのです。
私は生涯を通じて、[座りが一番大事だと考えること]をしていません。
座りが一番大事だと考えることはしなかったのに、何故か台なくても立派に立つ石に恵まれてきています。
この石も、何故かこの姿で立ちます。しかし、私はこの石に台をつけています。石に台を付けると何故か立派に見えてくるからです。
私たちは、人前に出るときに服装を正します。これは習慣かもしれませんが、相手に対する礼儀のようなものかも知れません。
台を付ける事で河原にあったその石が、美術品かのように美しものを連想し易くなります。
台を付けなく石そのまま展覧しますと、石を見て河原にあった石を連想し易くなります。
礼儀の問題もありますが、石を見て美しいものを連想して戴きたいと私は願ってやみません。