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[左右20cm]
員弁川で、この様に真っ黒くて細かい巣立ちで全面が覆われている石を、私は初めてみました。
員弁川の石で明け暮れたお方は何人もおられるでしょうが、私が訪問できたお宅で、この手の石を見たことは一度もありません。
どの川でも言えるでしょうが、この石のように信じられない質を見ることはあります。
この石は、青川に沿った場所に住居を持っておられるKさんのお宅を訪ねた時、『昨日拾った』とかのお話で見せて貰えました。
玄関横で洗っておられた最中でした。
この写真では下部が写っていませんから、素晴らしい山に見えています。
しかし、現物の下部は石の中心部に尖ったものが出ていて、無理に台を付けて貰いましたが、主峰の下部も副部の下部も、同じ感じで浮いています。
これが結構問題のようです。
この先、展覧会などに出品して、多くの人達にどう受け止められたかを観察し、台を付けたことが正しいことであったか、失敗であったかを決めたいと考えています。
良い石に定型はありません。
私が興味を持つ事は、人の視線を捉えられるか捉えられないかのみです。