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 [左右36cm]

 

この石も本文に出てきません。

 

揖斐川にかかる橋、三町大橋の東側にある石を庭に並べている家、堀さんの家で入手しています。

 

割合最近(2001年)に川で拾ったとの事でした。

揖斐川に石はまだあるようです。

 

昭和47年に静岡市の[有沢一幸]と言う業者氏が[全日本中央名品展]と称し、各地の著名な水石家から石を預かり大展覧会をされました。

その記念写真集を有沢さんから戴いています。

その中に[西良雄氏]蔵の[帝釈石]なる石が24ページに載っています。

 

この写真集を貰った時は石を始めて1年目以内でしたが、この石の印象が強く私に残っていたのでしょう、この石を堀さんの家で見付けた時に、胸が高鳴りました。

 

いま、有沢さんの写真集の[帝釈石]と較べて主峰に関してはとても似ています。

 

[帝釈石]の方は副峰がもっと大きくガッチリと主峰に対峙していますから安定において、この石は[帝釈石]に及びません。

 

さて本文で、[石は集・中心的でありたい]と書きました。

が、この石は、山を感じるには少々、集・中心的であり過ぎて、山を感じないのかも知れない?と思ったりしています。

 

要するに被りすぎではないか?と思えるのです。

 

それはつまり、左側の副部がバランスに於いて負けているのが原因でしょう。

もう少し石が長いとか、副部が高いとかであれば、どうみても山に見えるでしょう。

でも、こうして雲を入れてみますと山の感じになるようですが…