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[左右13cm]

 

本文で、矢合川石が瀬田川石に似ていると書いています。

 

ある日、この石を持って大津市においでの石愛好のお方の家に遊びに出掛けました。

 

そのお方の家にある諸々の瀬田川石と並べてみますと、どことなく違いました。

つまり、似てはいるものの本質は違うらしいのです。

 

ずいぶん以前に、矢合川石の上部を加工して、ハロゲン水素酸に漬けた後に、ワイヤブラシで擦り梨地肌を出した石を、何とかいう名前の業者氏に差し上げたことがありました。

 

ある日、とある台製作専門家の作業場に、この加工石が瀬田川石として持ち込まれているのを見ました。

 

瀬田川石は厳然と瀬田川石ですから、矢合川石が瀬田川石と似ているにしても、瀬田川石と云われるなんてことはあってはいけません。

 

業者氏に渡したことを反省しています。