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[左右29cm]

この石は本文で写真11【瑞平】として載せています。

 

世に言う[土坡]でなく、平野が複数の段になった石を[段石]と言います。

 

段石は、この石のように、或る平面で二つに割れるだけの事ですから、多くありそうなのに、山形石より少ないのが現実で、不思議であるといつも思います。

 

私が持っている範囲のことを云っている訳ではありません。

 

展覧会への出品石、本、雑誌などの掲載写真などを見ても、段石で鑑賞にたえる石は実に少ないです。

 

まず、段石は平野を感じたいが故に、左右に長い方が有利と考えましょう。

すると、私は、瀬田川で2個、庄内川で1個、合計で3個しか持っていません。

 

入手した頃は左程気にとめませんでしたが、近頃貴重な石であると思うようになりました。

 

確かに、二つの平面が整然と二段になっている様は、隆起をもつ平野の石(土坡石)とは違います。

 

静けさ、格調の高さ、気品のようなものを醸しているように思うのは私だけでしょうか?